施設紹介
導入機器紹介
Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーは、レーザーエネルギーの熱作用でメラニンを破壊します。
当院ではエムエムアンドニーク社の最新機種であるIB103EXを導入しております。
太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青を治療する場合は保険が適応されます。
Qスイッチルビーレーザー
4つの特徴
- ① 黒い色素を破壊する
- Qスイッチルビーレーザーの光は、メラニンなどの黒い色素によく吸収される性質があります。レーザー光の熱エネルギーで、皮膚の黒・茶・青色のあざやシミの色素を破壊することができます。
- ② 皮膚へのダメージが少ない
- レーザー光は正常な皮膚や血管にはほとんど吸収されません。そのため色素の周囲組織へのダメージを最小限に抑えることができます。
- ③ 痛みが少ない
- レーザーは輪ゴムではじかれるような痛みを伴いますが、通常皮膚表面に塗るタイプの麻酔が有効です。麻酔の注射は必要ありません。
- ④ 照射時間が短い
- うずら卵大のあざなら、1分ほどで照射は終了します。
Qスイッチルビーレーザーの適応
- シミ(老人性色素斑)
- そばかす(雀卵斑)
- 茶色あざ(扁平母斑)
- 外傷後刺青
- 青あざ(太田母斑、異所性蒙古斑、伊藤母斑、後天性真皮メラノサイトーシス)
治療の流れ
※ お顔を治療される場合は、化粧を落として受診してください。
- ① 表面麻酔クリームを塗り、
30分ほど待ちます。 - ▼
- ② Qスイッチルビーレーザーを
照射します。 - 照射後、レーザーの熱エネルギーのため照射部位は軽いヤケドとなり、白くなります。
- ▼
- ③ 照射部位にヤケドを治す塗り薬をぬり、
防水シールで覆います。 - ヤケドをスムーズに治すため、シールは1週間貼ったままにしてください。
照射部位は湯船にはつけられませんが、シャワー浴は可能です。 - ▼
- ④ 1週間後に診察します。
- ヤケドが治っているかどうかを確認します。防水シールはヤケドが治り次第不要となります。
レーザー後の色素沈着は個人差、あざの種類によりますが3~6ヶ月持続します。色素沈着が消えるまで定期的に診察します。
Vビームレーザー(パルス色素レーザー)
皮膚の赤みを治療するレーザーです。
血液中に流れている赤血球の酸化ヘモグロビンに反応するレーザーを照射することで、赤みの原因となる血管を破壊します。
有効な疾患(保険適応)
- 赤あざ:単純性血管腫(毛細血管奇形)
- 苺状血管腫(乳児血管腫)
- 毛細血管拡張症
有効な疾患(保険適応外)
- 老人性血管腫 1カ所につき1回8,800円(通常2〜3回の照射を要します)
Vビームレーザーの特徴
- ① 血管を破壊する
- 血管を破壊することで、皮膚の赤みを薄くすることができます。
- ② 皮膚の深くまでレーザーが届く
- ③ 皮膚へのダメージが少ない
- 皮膚を冷却する装置がついており、レーザーによって発生する熱から皮膚を守ります。
Vビームレーザーの治療の流れ
- ①診察にてレーザー治療が
適しているか判断します。 - 適していれば、レーザー照射の予約をとります(診察当日には原則照射は行いません)。
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- ② 照射部位が顔の場合、
当日はメイクをせずに来院して下さい。 - ▼
- ③ 表面麻酔クリームを塗り、
30分ほど待ちます。 - ▼
- ④ Vビームレーザーを照射します。
- 照射後は、レーザーで血管を破壊したことによる紫斑(内出血)ができます。
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- ⑤ 炎症を抑える薬を塗り、ガーゼで覆います。
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- ⑥ 当日から入浴は可能ですが、熱いお湯にあてたり、こすったりしないでください。
- 入浴後は表面を保護するために、処方する軟膏を塗ってガーゼをあてて下さい。
キズパワーパッドを用いる場合には1週間後の診察まで貼付してください。 - ▼
- ⑦ 1週間後に診察します。
- レーザー照射後はしばらく褐色の色素沈着が生じるため、日焼けをしないよう日焼け止めなどで遮光する必要があります。
さらに治療の必要があれば、色素沈着がなくなってから再度照射いたします。
保険診療上は、照射間隔を3ヶ月以上空ける必要があります。
※治療効果や必要となる治療回数には個人差があります。
Vビームレーザーの特徴
- ① 腫れ(むくみ)
- 治療後から1週間ほど、照射部の皮膚が腫れる場合があります。
- ② 紫斑(内出血)
- 血管を破壊したことにより、一時的に紫斑が出来ますが、通常は2週間以内で消退します。
- ③ 水疱(みずぶくれ)
- ごくまれに照射した部分に水疱ができることがあります。つぶしたりすると色素沈着や瘢痕の原因になります。
- ④ 炎症後色素沈着(シミ)
- 体質により、照射した部分に炎症後色素沈着が生じます。数ヶ月で徐々にうすくなります。
- ⑤ 色素脱失
- 照射した部分の色が周りより薄くなることがあります。
- ⑥ 瘢痕(瘢痕)
- まれに照射した部分にきずあとが残ることがあります。
汎用冷凍手術ユニット クライオプロ
スプレー式液体窒素スプレー
クライオプロはノズルから液体窒素を噴射して、イボを冷凍する機器です。
紫外線治療機器
ナローバンドUVB治療器 TARNAB
紫外線を照射し、塗り薬では届きにくい皮膚の深部の炎症細胞に作用することで症状を改善させます。紫外線(UV)は波長の長い方から順にA・B・Cの3種類に分類されますが、この治療ではUVBのなかでも文字通り狭い範囲の、発がんなどの副作用が少ない波長311±2nmの紫外線だけを用いることから、「ナローバンドUVB療法」と呼ばれています。
照射面積が小さく、患部のみを効果的に治療することが可能です。
エキシマライト セラビームUV308 Slim
紫外線のうち、308nmの波長のみを照射します。ナローバンドUVB療法と同様に皮膚の炎症を抑える効果があります。皮膚に有害な波長域をエキシマフィルターで制限することで、安全に治療を行うことができます。
TARNABよりも照射面積が広く、照射時間が短いため、より広範囲に治療することが可能です。
当院では、これらの紫外線療法を以下の保険適応疾患を中心に施行いたしております。
●保険診療で受けられる紫外線療法
保険適応疾患
- 尋常性乾癬
- 尋常性白斑
- 円形脱毛症
- 掌蹠膿疱症
- アトピー性皮膚炎
- 乾癬
- 類乾癬
- 菌状息肉腫(症)
- 悪性リンパ腫
- 慢性苔癬状粃糠疹 など